プラークコントロールという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、今回はプラークとは何かを説明したいと思います。

■聞き馴染みのないプラークとは?

「プラーク」とは歯の表面に見られる付着物のことを指します。プラークは、歯みがきで取り切れていない表面の汚れというよりも、細菌がパックされた塊(かたまり)のようなイメージです。プラークはその後、歯石となります。1ヶ月以上滞留して硬くなった歯石は、なかなか頑固で簡単に歯ブラシでは取れません。

 

細菌の塊であるプラークを放っておくと、歯と歯ぐきの間にあるすき間(歯周ポケットといいます)が深くなります。歯周ポケットが深くなり溝ができると、よりプラークが溜まりやすくなり、歯ぐきの腫れやむし歯や歯周病の温床となります。これを止めるには、正しい歯みがきなどで、歯石になる前のプラークをコントロールする(制御する)必要があります。

下記に該当する人はプラークコントールが必要かもしれません。

■プラークコントロールの有無を調べるセルフチェック

・歯ぐきがぷっくり腫れている、もしくは腫れて痛い

・歯ぐきが赤く腫れている、もしくは出血がある

→プラークが付着すると、歯ぐき中の血管が拡張し、充血します。この充血によって赤く腫れているように見えます

■プラークコントロールの方法について

きちんとした日々の歯みがきが、プラークコントロールに繋がります。衣服でイメージすると分かりやすいですが、食事中に食べこぼしなどで服にシミができた場合、すぐ水につけたり洗濯すると落ちますが、何も対処をしない時間が長ければ長いほど、汚れは落ちにくくなります。それと同様、歯や歯ぐきについた汚れも定期的に歯みがきで落とすことが大切です。

固まってしまった頑固な汚れは自分では落とせないので、歯科医院で歯石を取る必要があります。歯石を取る作業は、簡単に行えます。

自宅でできる歯みがきやご自身にあった歯ブラシの選び方をお伝えしていますので、歯みがきに自信のない方はお声がけください。