同じような生活をしていても、むし歯になりやすい人とそうでない人がいます。違いはむし歯になりやすい生活習慣。今回はむし歯の原因と予防についてご紹介します。

 

■むし歯とは?

歯垢が作る酸によって歯が溶け、最終的には歯に穴があいてしまう病気です。

むし歯菌は、食事に含まれる糖によって酸を作り出し、歯の成分であるカルシウムなどのミネラルを溶かします。放置すると数ヶ月から数年かけて穴があいてしまいます。

 

■むし歯になりやすい状況とは?5つのポイントを見直してみましょう

1.間食や夜食を繰り返す

食事や甘いものを取ると、食べ物に含まれる糖によって口の中で酸が作られ、むし歯になりやすい準備が始まります。唾液はお口の中を中性にし、むし歯になりにくくしますが、間食をすると再び酸性に戻るので、むし歯のリスクが高まります。ジュースや炭酸飲料を飲む機会が多い人も要注意です。

2.むし歯になったことがある

過去にむし歯になったことがあれば、生活習慣のどこかにむし歯になりやすい原因があると考えられます。

3. 歯の治療をしたことがある

治療後は時間が経つと、歯と詰め物の境目に小さなすき間ができることがあり、そこからむし歯になることもあります。

4.歯ぐきが下がっている

歯みがきをする時に強くブラシをあててしまう人は要注意。歯ぐきを傷つける原因になり、傷ついた歯ぐきは再生せず下がってしまうことも。歯の根元が露出すると、むし歯になりやすくなります。

5.歯並びが悪い

歯並びが悪いと汚れがたまりやすくなります。歯ブラシが届きにくい部分もあるため、歯の一本一本をみがくイメージで、歯みがきをしましょう。

 

■予防にはフッ素入りの歯みがきがおすすめです

フッ素入りタイプを使用することで、歯にミネラルが補給され、健康な状態に修復されます。また歯が酸に強くなるため、むし歯になりにくくなります。

 

<フッ素歯みがきの上手な使い方>

・ むし歯になりやすいところからみがく

→フッ素は唾液によって濃度が下がるので、濃度が高いうちに奥歯からみがくのがおすすめです

・ すすぎは少なく

→口を何度もすすぐと、歯磨き粉が流れてしまい、フッ素が歯に取り込まれにくくなります。

すすぎは少なめの水で1~2回程度にし、歯磨き後1~2時間は飲食を避けましょう

・ 歯みがきは1日2回以上おこなう

→一回は就寝前に行いましょう。寝ている間は唾液の分泌が少なくなるので、フッ素が流れず、長時間フッ素が歯にとどまります

 

細かな歯みがき指導は病院でも行っていますので、お気軽に担当医師にお声がけください。歯科医院では、歯石取りなど自宅では対処しきれないクリーニングで管理しますので、一緒にきれいな歯を作っていきましょう。