先日、当院近くの小学校にて歯科検診に実施しました。毎年2回、全校生徒のお口の中を検診しています。むし歯や治療が必要なお子さんに対しては、学校の先生経由で、かかりつけ医で診察を受けていただくようお手紙を渡しています。

※参考過去記事:子どもの学校で行われる歯の健康診断とは?

 

■検診を終えての所見

学年別で統計を取っているわけではありませんが、高学年(5、6年生)の方が、普段からきちんと歯みがきが出来ている子が多い印象でした。様々な理由が考えられますが、子どもの歯が抜け終わるので、歯ブラシが届きやすい=磨きやすくなった、というのが考えられます。

全体を通して、意外と磨き残しがあるのが下の前歯です。下の唇をめくってみてください。前歯4本に汚れは付いていないでしょうか。目立ちやすい場所なので、特に気をつけましょう。

 

■乳歯から永久歯にかけての歯の生えかわり時期は注意が必要

8~10歳ごろにかけて起こる歯の生えかわり。

子どもの歯と大人の歯が混在していると、表面がでこぼこしていて歯ブラシが隅まで届きづらくなります。当てはまるお子さんは、むし歯にならないよう注意をして磨くようにしてください。

 

■普段からチェックしたい歯ぐきの腫れ

「今日の検診のために、昨日と今朝はいつも以上に歯みがきをした」と教えてくれた子もいました。それはとても良いことです。しかし、歯ぐきの腫れはすぐに治らず、普段の歯みがきの様子が分かるポイントとなっています。赤く腫れっぽい歯ぐきは、歯肉炎(歯周病の初期段階)の予兆でもあるので、気になる方は一度お子さんの歯みがきの仕方を注意して見てください。

 

正しい歯の磨き方が分からない場合は、病院でも指導していますので、お気軽におたずねください。