歯周病は“沈黙の病”と呼ばれるほど、見逃しやすい病気です。痛みなどの自覚症状がなく、歯みがきで出血していても、つい受診を先延ばしにしているうちに、手の施しようがなくなってしまいます。テレビでは「歯周病はいつの間にか歯が抜ける怖い病気だ」と報道されることもありますが、早めに気づくことができれば、予防も治療も可能なケースがほとんどです。今回は2回に渡って歯周病についてご説明していきます。

早めに分かれば歯周病は怖くありません

歯周病とは、食べ物の残りかすにひそむ菌から出る毒素によって、歯の周りに炎症が起き、歯を支える骨を溶かしていきます。悪化すると歯がグラグラして抜けてしまいます。ただ、歯周病の進行はとてもゆっくりで、それなりの年月がかかります。年配の方の病気という印象があるかもしれませんが、実は高校生くらいから徐々に始まります。治療が手遅れにならないように、大人はもちろん、高校生になったら一度歯周病検査を病院で受け、お口の中の状態をよくチェックしましょう。

「口臭がひどい」と来院し検査をしたところ、病気が分かったケースも。口臭も歯周病の一つのサインです。

 

歯周病の初期症状、「歯肉炎」の治療とは

「歯肉炎」とは、歯周病菌の毒素が原因で、歯ぐきに炎症が起きている状態のことです。歯ブラシでは簡単に除去できない歯石が溜まっている場合は、歯科医院できれいに取り除きます。しかし、歯石が付いていなければ、歯みがきだけでも十分に治療効果があります。まずは病院で検査を受け、歯科医師や衛生士によってブラッシングの指導をし、歯ブラシの当て方、動かし方、デンタルフロスの使い方を習得しましょう。

 

 

曽根歯科医院では、クリーニングやブラッシング指導など、それぞれの患者さんに合わせた最適な治療法を提供しております。歯みがきのクオリティを上げて習慣化することで、次の段階へと病気が進行する前に炎症から抜け出しましょう。