自分が鼻呼吸か口呼吸か、意識したことはあるでしょうか?激しい運動時には口で呼吸をしますが、それ以外は鼻で呼吸するのが正しい方法です。「就寝時イビキがうるさいと言われる」、「気づくと口がぽかんと開いていることが多い」など症状がわかりやすく、年齢問わず口呼吸の人が増えています。
■口呼吸は様々なトラブルのもとになります
「口呼吸の主な原因は鼻が詰まっているため」ともいわれますが、一番は舌の筋肉が弱り、舌の位置が下がることにあります。加齢の問題ではなく、子どもでも該当します。口呼吸を続けると、口の中が乾燥し、だ液に殺菌消毒作業が発揮されず、口臭や歯周病の原因になります。また、歯科以外でも、風邪やインフルエンザに感染しやすく、アレルギー性鼻炎やぜんそくを発症することも。色々な観点から口呼吸から鼻呼吸に変えることが得策です。
■口呼吸の改善に有効な「あいうべ体操」
鼻呼吸に変える方法として「あいうべ体操」は近年多方面で紹介されることが多く、耳にした人もいるかもしれません。この「あいうべ体操」は、一日に30回、下記の動作を行っていただくだけです。声は出さなくて構いません。
「あいうべ体操」のやり方
- 「あー」と、口を大きく開く。
- 「いー」と、首に筋肉のすじが浮き出るぐらい、口を大きく横に広げる。
- 「うー」と、唇をとがらせて口を前に突き出す。
- 「べー」と、舌を思い切り突き出して下に伸ばす
あいう「え」ではなく、あいう「べ」である理由は、舌を「べー」と出すことで、舌の筋肉が鍛えられるためです。舌の筋肉を鍛えると、下がってしまった舌を正しい位置に引き上げられます。
最初はやりづらいようであれば、無理せず徐々に回数を増やしてみてください。
口呼吸改善以外にも、インフルエンザ対策にも効果的です。
※画像引用元:福岡みらいクリニックホームページ