磯子区岡村の曽根歯科医院

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【災害時の口腔ケア】高齢者の誤えん性肺炎を予防するために

soneshika 2024年01月16日 

 

今回は、災害時に気を付けたい口腔ケアについてお伝えします。

 

地震等災害の影響で断水している地域では、口の中を歯磨きなどで清潔に保つ口腔ケアがおろそかになりやすく、繁殖した細菌が誤って肺に入ることで起こる「 誤嚥性肺炎 のリスクが高まります。

 

東日本大震災や熊本地震でも、誤嚥性肺炎による死亡するケースがあり、今回の能登半島地震でも、歯科医師が避難所にて口腔ケアの指導を行なっています。

 

 

 

◆ 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは?

 

食道に運ぶ食べ物や唾液が誤って気管に入り込み、細菌が肺で繁殖して炎症を起こす病気のこと。

特に高齢者は、食道に運ぶ力が低下するため気管に入りやすく、注意が必要です。

 

 

 

◆ 災害時の口腔ケア ①:歯ブラシ・水も少しある場合

 

・コップを2つ用意し、それぞれ水を入れる。

・片方のコップの水で歯ブラシをぬらし、歯を磨く。

・歯磨き粉がある場合は、少量にとどめておく。

・磨いてる途中で歯ブラシが汚れたらティッシュ等で拭き取る。

・磨き終えたら、コップの水に歯ブラシを入れ汚れを落とす。

・口をゆすぐときは、もう片方のコップの水を使う。

 

 一気に口に含まず、少量で2、3回に分けてゆすぎましょう

 

 水でぬらしたティッシュペーパーで軽く唇を拭き、
口の周りも清潔に保てるよう心がけましょう

 

 

◆ 災害時の口腔ケア②: 水がほとんどない場合

 

アルコール成分を含まないウエットティッシュか、水でぬらしたハンカチやティッシュペーパーで、歯や口の中の汚れを拭き取ります。

 

 

◆ 災害時の口腔ケア③: 水がまったくない場合

 

・唾液に含まれる抗菌作用を高めるため、より唾液を出すようにする。

・シュガーレスガムやキシリトールガムを噛むことも効果的。

・入れ歯を使っている人は1日に1回は取り外し、
 水やウェットティッシュで拭いて清潔を保つようにする。

 

 

 

 

口腔ケアの大切さを知ってもらうことが、災害関連死を防ぐことにもつながります。

 

高齢者にかかわらず、災害時の口腔ケアを意識し、防災用リュックに歯ブラシや歯磨き粉を備えておくことも意識して下さい。

 

最近では、口をゆすぐ必要のない歯磨き粉も市販されています。

 

詳しいことや、選び方については受付または歯科医師におたずねください。

 

 

※参考:1/6放送NHK首都圏ナビより一部抜粋

自分では気づきにくい”歯ぎしり”について

  2022年05月17日 

寝ている間に、「キリキリ」「カリカリ」と音を立てる”歯ぎしり”。

自分では自覚をしていないことが多く、家族など周りの人の安眠を妨害し、『昨夜、歯ぎしりが気になって眠れなかった』など指摘されて気づきます。

■歯ぎしりのしくみ

歯ぎしりは睡眠中に下アゴを動かした時、上下の歯がすり合って異様な音を出す状態です。

正常な人でも睡眠中に約15分くらいは歯ぎしりをするので、病気かどうかの線引きは難しいものです。

朝起きてアゴや歯に疲労感を感じたり、迷惑をかけていると気にして来院するようなら病気と考えなければなりません。

 

また、歯ぎしりは無自覚のうちに強く噛みしめることによって、健康な歯やアゴに無理な力をかけるので、顎関節症や歯周病の原因にもなります。

 

■歯ぎしりの原因

はっきりとは分かっていませんが、全身の疲労や遺伝、噛み合わせの異常や片側だけで噛む癖、ストレスなど精神的なものが考えられています。

薬の処方やマウスピースを使用することによる治療で、歯ぎしりの音を無くすことはできますが、原因がはっきりしていないため完全には無くなりません。

周囲の人には歯ぎしりについて話し、理解してもらいましょう。

あまり気にせずに「一生お付き合いするつもり」という楽な気持ちを心がけてください。

 

当院では歯ぎしりについてのご相談も承っておりますので、気になる方はお気軽にお尋ねください。

 

曽根歯科医院

ご自分やご家族の入れ歯をチェック:入れ歯の清潔なお手入れ方法

  2021年08月16日 

入れ歯はお口にぴったり合うように薄く作られており、取り扱いを間違えると破損することがあります。

ご自身やご家族の入れ歯は優しく取り扱い、清潔に保たれているでしょうか?

以下の1⃣~5⃣を参考に、お手持ちの入れ歯をチェックしてみてください。

1⃣入れ歯は体の一部。ていねいに扱いましょう

・落とさない

・曲げない

・自分の判断で削らない

・熱湯に入れない

・乾燥させない ※乾燥すると収縮を起こし、変形してしまいます

2⃣いつも清潔に保ちましょう

・専用のブラシと洗浄剤を使う

・歯磨き剤は使わない

・強い力で磨かない

3⃣夜寝るときの取り扱い方法も大切です

寝るときはお口を休ませるため、入れ歯ははずしましょう。

はずした入れ歯は清潔なコップに水を入れて、その中で保管してください

また、入れ歯洗浄剤を使用し、入れ歯をきれいに保ってください。

4⃣残っている自分の歯と歯ぐきのお手入れもおこないましょう

残っている歯を虫歯や歯周病から守るためにも、毎日の歯ブラシで歯石を取り除くことが大切です。

歯ぐきもブラッシングをすることで血行が良くなり、良好な状態が保たれます。

 

5⃣定期的に歯科医院でチェックを受けましょう

月日が経つとお口の状態も変化するため、お口にぴったりの入れ歯を保つには調整が必要です。

入れ歯を長持ちさせ、快適な毎日を過ごすためにも、しっかり定期診査を受けましょう。

 

曽根歯科医院

お子さんのお口と全身の健康のためにチェックしたい4つのポイント

  2021年01月16日 

小学校低学年くらいのお子さんをお持ちの方、お子さんがいつも何気なくしている“お口のクセ”はありませんか?

実はそのクセが歯並びを悪くしたり、将来の口腔機能や全身の健康に影響を及ぼしたりするかもしれません。

以下の4つのクセが無いか、チェックしてみましょう。

 

①食事の時、クチャクチャと音を立てて食べている

きちんとくちびるを閉じて、鼻で呼吸をしながら食べられていますか?

よくお口をポカンと開けているお子さんも要注意です。

②発音するとき、前歯の間から舌が出ている

「サ」を「シャ」と発音するなど、舌足らずな発音になっていませんか?

 

③うがいが上手くできない

外から帰ってきたときの「ガラガラうがい」や歯磨き後の「ブクブクうがい」はちゃんとできますか?

口に含んだ水をすぐ吐き出してしまっていないか、見てみてください。

 

④錠剤の薬が飲みにくそう

病院で処方された薬や、市販薬の丸形のお薬がなかなか飲み込めずに、お水ばかり飲んでいませんか?

 

 

以上の4つのようなお口のクセを放っておくと、歯やお口だけでなく全身の健康にも影響が出てくる可能性があります。

・歯並びや噛み合わせが悪くなる

・風邪などにかかりやすい

・アレルギー性疾患が生じやすい

・歯周病になりやすい

・口臭が強くなりやすい

 

当てはまって気になるチェックポイントがあれば、歯科医師にご相談ください。

普段の生活でできるお口を潤す方法

  2020年04月17日 

お口の中の唾液が少なく、乾いている時間が多いと虫歯や歯周病のリスクが高まります。

乾燥している寒い時期や鼻が詰まっている時など、朝起きるとお口の中が乾いていると感じることはありませんか?

加湿器をつけたりマスクをして寝るなど、工夫をされている方もいるかもしれません。

今回はその他に、おうちでできるお口を潤す方法をご紹介します。

 

【1】よく噛んで食べる/シュガーレスガムを噛む

噛むことによる刺激で、唾液腺や自律神経も刺激され、より唾液が分泌されます。

お口が乾いているときは食べにくいと思いますが、飲み物で流し込まず、よく噛んで食べるよう意識しましょう。

【2】規則正しい生活を心がける

唾液分泌の指令を出す自律神経のバランスを整えることは、唾液量アップに効果的です。

自律神経は交感神経と副交感神経が交互にはたらいてバランスを保っています。

睡眠時間や食事の時間が不規則になると負荷がかかってバランスが乱れます。

毎日の起床、就寝、食事をなるべく同じ時間にそろえ、規則正しい生活を心がけましょう。

【3】お酒、コーヒー・紅茶は控えめに

カフェインの入った飲み物やアルコールには利尿作用があります。

尿によって体の水分が減ると、唾液の材料である血液も減り、つくられる唾液の量も減ります。

この他にも緑茶や栄養ドリンク、コーラにもカフェインは入っています。

合間にお水を飲むなど、摂取量を控えめにするよう心がけましょう。

 

 

これらのおうちでできることにプラスして、歯科医院で定期的に口内チェックをすることが大切です。

正しく磨いて口臭を減らす”舌磨き”のポイント

  2020年02月6日 

会話をしていて、相手の口臭が気になったり、自分の口臭が心配になったご経験はありませんか?

口臭を減らすためには、舌を磨いて口臭の原因となる舌苔(ぜったい)を取り除くことが効果的です。

ただし、舌が傷つくこともあるので磨きすぎは禁物。ポイントを押さえて正しく磨きましょう。

1.朝起きて舌苔が付いているかチェック

舌の真ん中を中心に白っぽく見える舌苔(ぜったい)は、人によって、また時間帯や体調によって付き具合が変わります。

朝起きて舌を鏡でよく観察してみましょう。舌苔が付いていなければ、舌磨きを行う必要はありません。

 

2.口が乾いていたら水を含むなどして舌苔を柔らかくしておく

乾いた状態で磨くと舌が傷つきやすいので、あらかじめ水で濡らしておきましょう。

 

3.水で濡らした、やわらかめの歯ブラシか舌ブラシを使う

歯磨き剤を使った後に行うと吐き気が起こりやすいため、水で濡らしただけの歯ブラシか舌ブラシを使いましょう。

硬めの歯ブラシで強く磨いてしまうと舌を傷つける危険があります。

舌ブラシは歯科医院やドラッグストアで購入できます。どういったブラシが良いか歯科医師にお尋ねください。

 

4.舌をできるだけ前に出し、奥から手前に全体的に磨く

舌の奥にも舌苔は付いています。

できるだけ舌を出し、奥を磨くときには数秒間息を止めたり、上あごに触れないようにすると、吐き気が起こりにくくなります。

 

5.磨き終えたら、ブクブクうがいとガラガラうがいをしっかり行う

取り除いた舌苔を確実に口の中から出すために、2つのうがいの仕方を実践して終了です。

 

 

いかがでしたでしょうか?1回で舌苔が完全に取れなくても、磨きすぎないようにしましょう。

もし舌がヒリヒリして痛かったりしたら、磨くのをやめてください。

気になることがありましたら、歯科医師にお尋ねください。

 

赤ちゃんを虫歯にさせないために、お母さんと周りの大人ができること

  2019年12月17日 

お母さんや周りの大人のお口の虫歯菌を減らすことが赤ちゃんの虫歯予防につながります。

今回は妊娠中と産後にできる、赤ちゃんへの虫歯予防法を紹介します。

【妊娠中】

①きちんと歯磨きをしましょう

 

妊娠初期はつわりがあり、歯を磨くのがつらいという方もいるかもしれません。

また磨いているつもりでも、歯ブラシの時間が短いなど十分にお口のケアができていない場合がありますので、

体調が落ち着いたら時間をかけて磨くことを心がけてください。デンタルフロスの使用もおすすめします。

②積極的にキシリトールを摂取しましょう

キシリトールガムの選び方として、コンビニやスーパーで販売されているものであれば、必ず「シュガーレス」でキシリトールの配合量が多いものを選んでください。

キシリトール50%のガムなら1回に10分以上噛むように心がけましょう。

③歯科医院で定期的にクリーニングを受けましょう

詳しくは以前ご紹介したこちらの記事をご覧下さい。

生まれてくる赤ちゃんのためにも「マタニティ歯科診療」を

 

【産後】

1歳6か月頃~2歳7か月頃までが、いちばん感染しやすい時期です。

お母さんや周りの大人のお口にいる虫歯菌が少なければ、赤ちゃんへの感染リスクも少なくなります。

*食べ物の口移しはやめましょう

虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、お母さんの唾液を通して赤ちゃんに伝わりますので、口移しは避けましょう。

 

*一方、ミュータンス菌は空気感染しないので、下記の行動は問題ありません

・食べ物をフーフーする

・スキンシップを取る

・同じスポンジで食器を洗う

 

その他にも、赤ちゃんの虫歯予防について気になることがあれば、直接歯科医師にお尋ねください。

患者様から寄せられる質問にお答えします

  2019年07月18日 

施術中や受付にて、今後の治療内容や不安について相談を受けることがあります。その都度お答えしていますが、よく質問を受けるものの一部をまとめてみました。「直接は聞きにくい」という方、ぜひこちらで解決できれば幸いです。

 

質問①:歯に痛みがありますが、抜くかもしれないと思うと怖いです

“歯科医院”と聞くと、歯を抜くイメージが強い方もいらっしゃるようですね。ただし当院では、来院したその日に処置を行うことはほぼありません(患者さんの強い希望があり、かつ緊急性が高い場合を除く)。“抜歯が必要”と判断した後、ご本人が納得されてから処置をするよう努めています。必要であれば、他の病院で意見を聞く等、気持ちを落ち着かせることも大事ですので、ご安心ください。

また、歯科医院では抜く治療だけでなく、むし歯や歯周病にならないように予防治療をすることも推奨しています。定期的に歯をきれいにしておくことで、むし歯や歯周病を未然に防ぎましょう。

 

質問②:なぜ治療は一度で終わらないのでしょうか?

 治療後の経過観察が必要であることがあげられます。その状況に応じて治療計画が変わることもあり、複数回に及ぶことが多いです。また、治療が必要な歯が数箇所にわたる場合、同時に施術すると出血箇所が多くなり、菌が回りやすくなるリスクもあり、回数を分けなくてはなりません。予防治療や症状が進む前の早めの受診によって、何度も来ていただく回数も減らせますので、早期の来院を推奨します。

 

質問③:別の病院でセカンドオピニオンを受けても良いでしょうか?

当院ではセカンドオピニオンを歓迎しています。また、普段は別の病院に通われている方で、当院に来る方もおり 「治療をしたが、痛みが続く」「抜歯をしないといけないと言われたが本当か」など、聞かれることも多いです。どのケースであっても、患者さんが納得された上で施術を受けることが一番大切です。分かりやすい説明を心がけていますが、不明点がありましたらいつでもお尋ねください。

 

質問④:歯科医院はどうしても怖いイメージがあります

無理やり治療を行うことはありませんが、「どうしても怖い」「ひと呼吸おきたい」といった場合には、その心情をぜひお伝えください。治療前に伝えていただければ、合間に休みを入れながら治療をすることもできます。我慢して歯を食いしばったりすると、血が出やすくなり、不安に感じることもありますので、大人の方もご遠慮無くお声がけいただければと思います。

 

さらに詳しくお聞きになりたい場合は、直接担当医までお知らせください。

歯周病と全身疾患の深い関係 その2

  2019年04月2日 

歯周病とその他の全身疾患の関係性について、前回に続き紹介したいと思います。

 

③歯周病が早産を引き起こす可能性がある

現在の研究で分かっていることとして、妊婦の歯周病と低体重児早産は関係性があることと、羊水や胎盤に歯周病菌が検出されることがあるということです。実際アメリカで行われた研究で、歯周病の妊婦はそうでない妊婦よりも7倍も早産になるやすいという結果でした。これまでも世界中で研究が進められてきていますが、相関性はあるといえるでしょう。

一方で、妊婦の歯周病を治療したら早産が減るかという研究もありましたが、明確な減少は見られませんでした。妊娠してから歯周病の治療をするのは遅すぎるという意見もあり、妊娠前に治しておくことが大切です。

関連記事 生まれてくる赤ちゃんのためにも「マタニティ歯科治療」を

 

④歯周治療により関節リウマチが改善した事例も

関節リウマチの患者さんは歯周病にかかりやすく、重症化しやすいと分かっています。研究では関節リウマチと歯周病を併発している人の歯周病を治療したら、関節リウマチも改善したという報告が多いです。

これらの原因として、歯周病もリウマチも同じ炎症性の病気であること、また炎症を起こしやすい体質や喫煙など共通するリスク因子があるためだと考えられます。

またリウマチになると手指が動かしづらくなり、歯磨きがしづらい状況にあるためなど様々な共通項があると見られています。

 

歯周病と全身疾患の深い関係 その1

  2019年02月9日 

全く関係なさそうに思える歯周病と全身疾患。実は糖尿病の患者さんは歯周病にかかりやすく、重度の歯周病にかかっている場合、糖尿病の検査値がなかなか下がらない傾向があることが分かっています。

 

その他、骨粗鬆症や妊娠早産、リウマチなど他の病気とも深い関係があります。

今回は歯周病とその他の全身疾患の関係性について、2回に分けて説明したいと思います。

■全身疾患にも影響を及ぼす歯周病

歯周病はからだ全体の疾患に関係しています。歯周病が原因で動脈硬化が起こりやすくなったり、歯周治療によって腎臓の機能がよくなる可能性があります。ただし、疾患や歯周病の重症度、年齢、体質、生活習慣によって結果は人それぞれですので、実際に歯周病を治療することで関係性が明らかになります。

 

①糖尿病の人は歯周病になりやすい

糖尿病によって弱っている体は、歯周病菌に抵抗する力も弱くなっています。免疫力が低下し、脱水するとお口の中の唾液が減るので、歯周病の細菌が広がりやすくなってしまいます。また治療が終わった後も再発しやすく油断できません。

糖尿病と歯周病、どちらを先に発症し、さらにどちらを引き起こすのかは現時点では研究中ですが、糖尿病と歯周病の両方にかかっている人が多いのは明らかになっています。動物実験での結果でも、歯周病が原因で糖尿病にかかりやすくなったり、糖尿病を悪化させたりすることがあると分かっています。

②骨粗鬆症の人は歯周病になりやすい

骨粗鬆症とは、骨の強度が低くなって、軽い衝撃でも骨折を起こしやすくなる病気です。主な原因は加齢で、女性ホルモンの影響を受けるため、高齢の女性に多い疾患です。

歯周病にかかると、歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こして、歯を支えている骨=歯槽骨(しそうこつ)を溶かしてしまいます。骨粗鬆症の人と正常な骨密度の人たちを3年間観察したところ、骨粗鬆症の人の方が歯槽骨がより溶けて進行しやすいことが分かりました。

歯周病は、その菌がお口の中にいるかどうかが主な原因ですが、体の骨密度が低い人のほうが歯槽骨の溶ける進行が早いといえます。

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